freecontentのブログ

日々の出来事から思い、動物、科学にわたって様々な自由な内容です。

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第0話 初めまして

 先日、少し疲れて横になり休んでいるとき、ふと閃いた。それは、何年ぶりのことであっただろうか。思い返すと3年ぶりとも5年ぶりとも思えたが、定かなことはわからない。  おそらく、死を迎えるまで2度と来ないと思っていた閃きの瞬間は思いがけずもやってきた。その瞬間は産まれてから2度目のことであり、そのときの感情を表現すると歓喜と不安の織り交ざったものであった。本当に何かの始まりなのか、それともまた泡のように消えていく他愛も無い思いつきなのかよくわからないのである。しかし、2度目ともなるとその瞬間は真の始まりの瞬間であり、わたしを死へと導くであろうことは直感的に理解できている。  一度目の訪れは確かに完結を迎えたのだが、それは何の役にも立たず、ただこのことを知るのは世界でただ自分一人だけだという満足感だけが残った。得たものはある数学の解法の1つであったが、幾人かの知識人に解法を説明しても理解して貰えなかった。欠陥があるというのではなく、ただ理解することが困難であるという。従ってその解法は日の目を見ることなくわたしの中だけに存在する。そのときから数年経った今では、その解法そのものは、実社会になんら役にも立たないであろうことはよく理解しているつもりである。  今回の閃きが完結を迎えるのかはわからない。喜ばしいことは、わたしが一生たいくつしないことが予想されることである。と同時に前回と同じように精神状態を悪化させ、己を死へと導くかもしれない。それでいいと思っている。取り立ててこの世界に未練はないし、楽しいこともない。何かを追い求めているときに死を迎えるのが望みである。死を迎える前に今回の閃きが完結しないことを願うばかりである。

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